Runway Motion Tracking についてこの記事では解説していきます。
「動画内の人やモノの動きに合わせて、テキストや画像を追従させたい」
動画編集を行う中で、このように考えたことはありませんか?従来、このような表現は「モーショントラッキング」と呼ばれ、専門的な動画編集ソフトと高度なスキルが必要でした。しかし、AI動画編集ツール「Runway」の登場により、その常識は覆されつつあります。
この記事では、Runwayに搭載されているMotion Tracking機能に焦点を当て、その基本的な使い方から応用までを、実際の操作画面を基に分かりやすく解説します。専門知識は一切不要です。Runway Motion Trackingを使いこなして、あなたの動画表現の幅を大きく広げましょう。
Runway Motion Trackingとは?
RunwayのMotion Tracking機能は、動画内の特定の被写体の動きをAIが自動で追跡し、その動きのデータを保存してくれる画期的な機能です。
この機能を使えば、以下のようなことが可能になります。
- 人物の動きに合わせて、名前やセリフのテロップを追従させる
- 車やドローンなどの乗り物に、ロゴやイラストを貼り付けたように動かす
- 特定のオブジェクトをハイライトし、視聴者の視線を誘導する
これまで時間と手間がかかっていたトラッキング作業を、AIが数クリックで代行してくれるため、編集作業を大幅に効率化し、よりクリエイティブな表現に集中できるのが最大のメリットです。
Runway Motion Trackingの基本的な使い方【4ステップ】
それでは早速、Runway Motion Trackingの基本的な使い方を4つのステップで見ていきましょう。
ステップ | 操作内容 |
1. 映像をアップロード | Runwayのツール一覧から「Motion Tracking」を選択し、編集したい動画ファイルをアップロードします。 |
2. トラック対象を選択 | 追跡したい被写体の上にカーソルを合わせ、クリックして追跡ポイントを設定します。AIが自動で被写体を認識し、トラッキングを開始します。 |
3. 連携させるものをセット | トラッキング完了後、テキストや画像など、追従させたいオブジェクトを追加し、先ほど作成したトラッキングデータと連携させます。 |
4. 生成&出力 | プレビューで動きを確認し、問題がなければ動画を書き出して完成です。 |
【実践】テキストをキャラクターに追従させてみよう
ここからは、動画で解説されていたように、アニメーションキャラクターにテキストを追従させる手順をより具体的にご紹介します。
- トラッキングの実行
- 動画をアップロードしたら、追跡したいキャラクターの体(動画では首元)をクリックします。すると、その部分に赤い追跡ポイントが表示されます。
- プレビュー再生すると、キャラクターが動いても、AIがそのポイントを正確に追いかけ続けているのが分かります。
- 確認できたら「Done Tracking」をクリックし、編集画面に進みます。
- テキストとの連携
- 編集画面左のツールバーから「Text」を選択し、任意の文字(例:「Money」)を入力します。
- テキストを選択した状態で、画面右側のメニューにある「Tracking」という項目を探します。
- クリックすると、先ほど作成したトラッキングデータのレイヤー名が表示されるので、それを選択します。
たったこれだけの操作で、テキストがキャラクターの動きと完全に同期します。同じ手順で別のテキスト(例:「Life」)を追加し、同じトラッキングデータを連携させることも可能です。
再生してみると、キャラクターが左右に揺れたり、カメラが回転したりするのに合わせて、2つのテキストが見事に追従し、まるで空間に固定されているかのような立体的な表現が完成します。
まとめ
本記事では、Runway Motion Tracking機能の基本から応用までを解説しました。この機能を使えば、これまで専門家でなければ難しかった高度な映像表現が、誰でも直感的な操作で実現できます。
人物やオブジェクトの動きに情報を加えることで、視聴者により分かりやすく、そして魅力的なコンテンツを届けることが可能になります。
ぜひあなたもRunway Motion Trackingを試して、動画制作の新たな可能性を体験してみてください。