Kling Imageとは?テキストから画像を作るAI機能
Kling Image についてこの記事で解説していきます。
最近「AI画像生成」という言葉をよく耳にしませんか?「Kling Image(クリング イメージ)」は、話題のAI動画編集ツール「Kling」に搭載されている、まさにその「AIで画像を作る」ための機能です。
一番の基本は、作りたい画像のイメージを文章(テキスト)で入力するだけで、AIが自動で画像を生成してくれるというもの。絵が苦手な人でも、頭の中にあるアイデアを簡単にビジュアル化できる、魔法のようなツールです。
AIモデル「KOLORS」が美しい画像を生成
Kling Imageの心臓部となっているのが、「KOLORS(カラーズ)」というKling独自の高性能なAIです。このAIは常に進化しており、動画で解説されているように、バージョンが1.0から2.0へと上がるにつれて、より賢く、より高品質な画像を生成できるようになっています。最新版を使えば、まるでプロが描いたような美しい画像も作成可能です。
画像作成の指示は「テキスト入力」が基本
AIに画像を作ってもらうには、「こんな画像を作って!」というお願いの文章(指示テキスト)を入力する必要があります。この指示が具体的であるほど、イメージに近い画像が出来上がります。
Klingには、初めての方でも迷わないように、以下のような親切な機能が備わっています。
- ヒント機能: 「アニメキャラ風」「SF風」といったお手本の指示テキストが用意されており、ワンクリックで入力できます。
- 相談機能(DeepSeek): 対話型のAIとチャットで相談しながら、どんな指示テキストにすれば良いかを一緒に考えることもできます。
Kling Image の真骨頂!4つの「参照機能」で自由自在
テキストから画像を作るだけでも十分に凄いのですが、Kling Imageが他のツールより一歩進んでいる点は、手持ちの画像をお手本にできる「参照機能」があることです。この機能を使いこなせば、画像生成のレベルが格段にアップします。参照機能は、目的に合わせて4種類から選べます。
1. Subject(被写体):同じキャラで違うポーズを作る
この機能は、お手本にした画像に写っている人やモノ(被写体)の特徴をAIに覚えさせ、そのキャラクターを保ったまま、全く新しいポーズや背景の画像を生成するものです。
【例えばこんな使い方】
- あなたが考えたオリジナルキャラクターのイラストを1枚読み込ませる。
- 「剣を構えている」「夕日を背景に立っている」といった指示テキストを入力。
- 元のキャラクターデザインを維持したまま、様々なシーンのイラストをAIが次々と生み出してくれます。
2. Face(顔):人物の顔を保ったまま着せ替え
「Face」機能は、その名の通り人物の顔に特化しています。お手本にした写真の顔をAIが記憶し、その顔を維持したまま、髪型や服装、背景などを自由に変えることができます。
【例えばこんな使い方】
- 自分の顔写真を読み込ませる。
- 「宇宙飛行士」「ファンタジー世界の魔法使い」といった指示テキストを入力。
- まるで映画のポスターのように、様々な衣装や役になりきった自分の画像を簡単に作れます。SNSのアイコン作成などにも最適です。
3. Restyle(スタイル):写真を手軽にイラスト風へ変換
「Restyle」は、お手本画像の構図や配置はそのままに、絵のタッチ(スタイル)だけをガラッと変えることができる、非常にユニークな機能です。これは最新のKOLORS 2.0 AIで追加された目玉機能の一つです。
【例えばこんな使い方】
- 旅行先で撮った風景写真を読み込ませる。
- 「日本のアニメ風」「ゴッホの油絵風」といった指示テキストを入力。
- 見慣れた風景写真が、あっという間に美しいアニメの背景や、重厚な絵画のようなアート作品に生まれ変わります。
4. Entire Image(全体):画像の「雰囲気」だけを真似る
少し上級者向けですが、非常に面白いのがこの「Entire Image」機能です。お手本画像の全体的な色合いや空気感、いわゆる「雰囲気」だけをAIに抽出させ、それを全く別の画像に適用します。
【例えばこんな使い方】
- ノスタルジックで少し切ない雰囲気の夕焼けの写真を読み込ませる。
- 「都会の雑踏にいる猫」という指示テキストを入力。
- AIは、夕焼けの持つ「エモい」雰囲気を保ったまま、都会で佇む猫の画像を生成してくれます。作品に統一感を持たせたい時に非常に便利です。
Kling Imageの基本的な使い方と設定
Kling Imageでは、AIに指示を出す以外にも、完成する画像の仕上がりを細かく調整できます。
画像サイズ(縦横比)を選ぶ
正方形(1:1)はもちろん、スマートフォンの壁紙に最適な縦長(9:16)や、パソコンのモニターで見るのに適した横長(16:9)など、様々な画像の縦横比を選んで作成できます。
一度に作れる画像の枚数
一度の指示で、1枚だけ作ることも、最大で9枚までまとめて作ることも可能です。同じ指示でもAIは毎回少しずつ違う画像を提案してくれるので、9枚一気に作って、その中から一番気に入ったものを選ぶ、といった使い方ができます。
画像生成にかかる料金(クレジット)
Klingで画像を生成するには、「クレジット」と呼ばれる専用のポイントのようなものを消費します。動画によると、画像を1枚作るのに必要なのは0.2クレジットです。もし一度に9枚作るのであれば、その9倍の1.8クレジットが必要になります。作りたい枚数と手持ちのクレジット残量を確認しながら、計画的に使いましょう。
まとめ:Kling Image であなたの創造力をカタチにしよう
Kling Image 機能は、単にテキストを画像に変えるだけのツールではありません。
- 基本のテキスト入力で、誰でも簡単に画像を生成できる。
- 4種類の強力な「参照機能」で、写真やイラストを元に、より深く、より正確にイメージを反映した画像を生成できる。
これらの特徴により、初心者からプロのクリエイターまで、あらゆる人の「こんなものがあったらいいな」という創造力を、手軽にカタチにすることを可能にします。
動画制作の素材集め、ブログやSNSの投稿画像作成、あるいは全く新しいアート作品の創作まで、Kling Imageはあなたの強力なパートナーとなるでしょう。ぜひこの革新的なAIの力を借りて、新しいクリエイティブの世界に飛び込んでみてください。