Sora blend 機能は?
Sora blend 機能では、2つの異なる動画を1本に合成できます。どのように組み合わせるかを、細かく調整できるのが特徴です。たとえば、ある動画の背景に別の映像を重ねたり、自然な流れでシーンを切り替えたりと、映像の表現をよりリッチにできます。
公式サイトの例
Sora blend 機能の使い方
まずはSora「blend」に使いたい2つの動画を用意します。
今回は「羽ばたく蝶」と「ユニークな形の花」の2つの動画を使ってみます。


1本目の動画を選んだら、画面下にある「ブレンド」ボタンを押します。2本目の動画を選ぶ方法には2通りあります。
- 手元の動画ファイルを使う場合は「アップロードビデオ」
- すでにこのツール内で生成済みの動画を使う場合は「Choose from Library」
を選択します。使いたい素材に応じて、自由に選びましょう。
選べる3つのブレンドパターン
ブレンド機能には「トランジション」「サンプル」「ミックス」の3種類の方法があります。さらに、それぞれのスタイルをベースに自由にカスタマイズすることも可能です。

① トランジションブレンド
これは2つの動画を滑らかに、違和感なくつなげるブレンドです。たとえば、蝶が飛んでいたと思ったら、そのまま自然に花の映像に切り替わるような演出ができます。場面転換を自然に見せたいときに特に効果的です。ファンタジーっぽい演出や、変身シーンのような動画にも相性が良いです。

蝶から花へとスムーズに切り替わる映像が完成しました。蝶が花に変身したようにも見える仕上がりで、ストーリー性のあるシーンづくりに役立ちそうです。
② サンプルブレンド
これは、1つの動画にもう一方の要素を部分的に重ねていくタイプです。たとえば、蝶の背景にぼんやりと花の要素が浮かび上がってくるような感じです。

ここで重要なのが「ブレンド曲線」の調整。この曲線によって、どちらの映像をどれくらい強調するかを視覚的に操作できます。曲線を下に引っ張ると花の要素が強まり、上に上げると蝶が主役になります。また、傾きによって映像の登場タイミングや変化の仕方をコントロールできます。たとえば、花が一瞬強く出て、そのあと少しずつ消えていくような演出も作れます。
初期設定では花の割合が少なかったため蝶が目立つ映像になりましたが、ブレンド曲線を微調整すれば、蝶が花に寄っていくような自然な演出も可能です。主役と背景のバランスをとることで、理想の表現に近づけることができます。
③ ミックスブレンド
これは、2つの動画がほぼ1対1の割合で均等に混ざります。蝶と花の両方の映像が同時に存在し、互いに溶け合うような幻想的な表現が可能です。映像の要素を一体化させたいときにおすすめです。

蝶と花が一体になったような、やや抽象的で芸術的な雰囲気の動画に仕上がりました。映像制作において、視覚的に強い印象を与えたいときに便利なスタイルです。
タイムライン調整
ブレンドした動画は、タイムライン上で長さを調整することもできます。たとえば、元の動画が5秒ずつあったとしても、合成後の動画は最大でその5秒を超えることはありません。タイムラインの端をドラッグすることで、再生時間を少し短くしてテンポの良い映像に仕上げることもできます。

まとめ
Soraのブレンド機能を使えば、ただの動画編集にとどまらず、アート的な映像や物語性のある作品も作れるようになります。表現の幅が一気に広がるので、アイデア次第でいろんなシーンに応用できます。
動画に変化や演出を加えたいとき、あるいは異なる世界観をつなぎたいときには、ぜひこのブレンド機能を活用してみてください。
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