Point
映画『となりのトトロ』の雑学がわかる!
映画『となりのトトロ』の豆知識がわかる!
映画『となりのトトロ』の裏設定がわかる!
雑学
豆知識
トトロの登場シーンはもっと早かった?
映画では、メイがトトロの巣に転がり込んで、お腹の上に乗っかって、トトロは大あくびをするという、一連のシーンとなっている。当初はどのようなストーリーだったのか?
それは・・・
物語の冒頭からトトロは庭でサツキとメイと一緒に動き回るというもの。
『パンダコパンダ』によく似ている。
この絵コンテを見た鈴木敏夫は、「いくらなんでもこの展開は違う」と思った。
話し合いの結果、宮崎のサービス精神を抑えたうえで、トトロの登場は現在の少しためて登場するストーリーになったという。
ジブリ作品はこのように、鈴木敏夫の感性によって、しばしばストーリーが修正されているのだ。
この修正について、押井守は「大人向け」と指摘した。
「トトロが出てくるのが遅いから、子供たちは遊びまわってしまう。子供を楽しませたいなら、すぐにトトロを登場させなきゃいけない。その間のメイを可愛いと思えるのは大人であり、子供たちは共感しない。」
トトロの登場タイミングをずらすことが観客のターゲットにも関わってくるのだ。
裏設定
あのシーンで、実は「トトロ」とは言っていない
宮崎駿はトトロのセリフを設定している。
メイが初めて森の奥でトトロに出会うシーン。
トトロのお腹の上に乗り、「あなたはだあれ? マックロクロスケ?」とメイは尋ねる。
それに対するトトロの答えは・・・
「ネムイヨーッ」
これを日本語の「トトロ」と聞き取ったメイは、「トトロ! あなたトトロっていうのね!」と身を乗り出す。
トトロと聞こえたことに大喜びするメイに対するトトロの返事は・・・
「わかりません」
メイは、「やっぱりトトロね」とひとりで納得して眠ってしまう。
そう、「眠い」「眠くない」の会話をトトロなりにしてくれていたのだ。
このようにトトロが返事をしていることは、宮崎駿自身が描いている絵コンテから確認できる。
都市伝説
サツキとメイは死んでいる!?
言わずと知れた『となりのトトロ』の都市伝説。
物語のラストシーンで、病院のお母さんを見ているサツキとメイ。
彼女たちはすでに死んでいて、トトロは死神だったという説がある。(ネコバスは化け猫)
作品の途中からサツキとメイには影がない、とする説が有力だ。
しかし残念ながら、作品の裏設定をしばしば公開してきた鈴木敏夫プロデューサーは、この説を否定している。
「ジブリ汗まみれ」の滝本美織との対談で以下のように語っている。
「『トトロ』って、怖い話あるんですか?」
「インターネットで、みんな騒いでるよね。もう、みんな死んでるんだとか。野球の落合監督がいて、この人にまで聞かれちゃってね。で、おれがいちばん知らないんだよね。」
「じゃあ、関係ないんだ。」
「関係ない。」
「ここで明らかになりましたよ。よかったスッキリした(笑)。」
この説は、スタジオジブリの公式サイトでも否定されており、
サツキとメイに影がないのは作画上で不要と判断したためと記されている。