「モアナと伝説の海」完全ガイド|基本情報・キャラクター解説・疑問・裏設定を徹底解説!
本記事では、ディズニー映画「モアナと伝説の海」の魅力を余すことなく紹介します。ストーリーの基本情報や主要キャラクターの詳細解説、視聴者が抱く疑問への回答、さらには隠された裏設定や制作秘話まで網羅。映画をもっと楽しむための情報が満載です!ファンや初めて見る人にも役立つ内容をぜひチェックしてください。
- 概要
- 基本情報
- スタッフ
- 公式HP
モアナと伝説の海(2017)
Moana
『モアナと伝説の海』は、『アナと雪の女王』や『ズートピア』に続く感動のファンタジー・アドベンチャー作品。美しい海を舞台に、少女モアナが盗まれた女神の心を取り戻し、世界を救う冒険に挑む姿を描きます。伝説の英雄マウイとの出会いを通じて、困難を乗り越え成長するモアナの姿は、多くの人々の共感を呼び、ディズニーを代表する新たな一作となりました。監督を務めたジョン・マスカーとロン・クレメンツは、『リトル・マーメイド』や『アラジン』で新しいディズニーヒロイン像を築いた名コンビであり、その伝統は本作にも引き継がれています。
キャッチコピー | 海に選ばれた16才の少女――彼女の名は、モアナ。 |
上映時間 | 107分 |
配給 | ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ |
公開日 | 2017.3.10 |
監督 | ジョン・マスカー, ロン・クレメンツ |
脚本 | ジャレド・ブッシュ |
製作 | オスナット・シューラー |
製作総指揮 | ジョン・ラセター |
音楽 | リン=マニュエル・ミランダ, マーク・マンシーナ, オペタイア・フォアイ |
アニメーター | エリック・ゴールドバーグ |
コレオグラファー | ティアナ・リウファウ |
吹替キャスト | 屋比久知奈 (モアナ), 尾上松也 (マウイ), 夏木マリ (タラおばあちゃん), 安崎求 (トゥイ), 中村千絵 (シーナ), ROLLY (タマトア) |
日本版エンドソング | ♪どこまでも ~How Far I’ll Go~/加藤ミリヤ |
12月6日(金)劇場公開
海と深い絆で結ばれたモアナは、仲間たちと共に、世界を蝕む呪いを解くための危険な冒険へと旅立つ。どんな試練が待ち受けようとも──
ひと足先に!
モアナと伝説の海2 ディズニーゴールド絵本
モアナと伝説の海2
(オリジナル・サウンドトラック)
あらすじ
モトゥヌイ島の伝承によると、1000年前、女神テ・フィティの「心」には命を創り出す力があり、海しかなかった世界に島や生命をもたらした。しかし、半神マウイがその心を盗み出したことで、世界は闇に包まれ始める。伝承では、海に選ばれた者が現れ、テ・フィティに心を返すことで平和を取り戻すと語られている。
続きを読む(ネタバレを含みます)
村長の娘モアナは幼い頃から海への興味を持つが、珊瑚礁を超えることを禁じた掟に従い、自らの役割に従おうとする。しかし、島の資源が枯渇したことで祖母タラから真実を知らされ、海に選ばれた者として使命を果たすべきだと諭される。タラの死をきっかけに、モアナはテ・フィティの心を持ち、海を越える冒険に旅立つ。
旅の途中でモアナは幽閉されていたマウイと出会うが、彼は当初協力を拒む。しかし、モアナの説得と「海」の介入で、二人は共に冒険を進める。釣り針を取り戻すため巨大カニのタマトアに挑み、ココナッツの海賊カカモラの襲撃を退ける中で、次第に絆を深めていく。
テ・フィティの島に向かう途中、テ・カァとの戦いでマウイの釣り針が破損し、彼は恐れからモアナのもとを去る。自信を失ったモアナも一度は使命を諦めかけるが、祖母タラの励ましで自分の内なる声に気づき、再び立ち上がる。単独でテ・カァに立ち向かったモアナのもとにマウイも戻り、命をかけて彼女を助ける。モアナはテ・カァこそ心を失ったテ・フィティの姿だと見抜き、心を返すことで女神を本来の姿に戻す。
世界に平和が戻り、モアナは村に帰還。村長ではなく航海士として、先祖のように新たな島を目指して進む決意をする。冒険を通じて自己を見つけ、海と共に生きる道を選んだモアナの姿が描かれる。
キャラクター
- モアナ
- マウイ
- タラおばあちゃん
- 海
- ヘイヘイ
- プア
- カカモラ
- タマトア
- トゥイ&シーナ
- テ・フィティ
モアナ
16歳の少女。モトゥヌイの村長の娘であり、将来のリーダーとして期待されている。盗まれたテ・フィティの「心」を返す使命を海に託され、愛する村人を救うため航海に出る。旅の途中で心を盗んだ半神マウイと出会い、共に冒険する中で、航海術や精神的な強さを身に付けていく。島育ちのバイタリティを持ちながらも、海への挑戦は初めての経験であり、彼女の成長が物語の核となっている。
マウイ
風と海を司る半神。神から授けられた「神の釣り針」を使い、姿を自在に変える能力を持つ。しかし、テ・フィティの心を盗んだことで釣り針を失い、無人島に千年間幽閉されている。かつては数々の偉業を成し英雄と称えられていたが、その行動は生まれて間もなく親に捨てられた過去から、人々の愛と感謝を求めるためだった。自信家で感謝されることが大好きだが、実は孤独を抱える人物。島に漂着したモアナと出会い、当初は彼女の船目当てで同行するが、旅を通じて彼女の励ましにより心を開き、次第に信頼を深めていく。
ミニ・マウイ
マウイのタトゥーの一つである分身は、彼の“本心”を象徴し、声を出さずに身振りで意思を伝えます。マウイが横柄な態度を取る際や間違った行動をしそうになると止めに入り、“良心”としての役割を果たします。
タラおばあちゃん
モアナの祖母で、トゥイの母。不思議な言動の多い変わり者だが、島の伝説に詳しく、モアナの良き相談相手。病に倒れた際、モアナが海に選ばれたことを告げ、航海に出るよう励ました後に亡くなる。その後、タラはエイに生まれ変わり、モアナを導く存在となる。
海
生命と感情を持つ存在として描かれ、モアナを選び彼女を助ける重要な役割を担います。モアナの冒険のガイドとなり、彼女がテ・フィティの心を返す旅をサポートする象徴的な存在です。
ヘイヘイ
モアナと共に冒険に出るアホウドリの雄鶏で、少し抜けた行動が特徴です。ドジな一面が多いものの、旅の中で重要な役割を果たすシーンもあり、物語にユーモアを加えています。
プア
モアナのペットである小さな子豚で、愛らしい見た目と忠実な性格が特徴です。冒険にはほとんど同行しませんが、モアナの心の支えとなり、物語の序盤で彼女と深い絆を見せます。
カカモラ
ココナッツで武装した海賊の集団で、モアナとマウイの敵となる存在。漂流物で作られた船で暮らし、宝探しをしながら、テ・フィティの心を狙い銛や毒付きの吹き矢で襲撃する。
タマトア
海底の魔物の国「ラロタイ」に住む巨大なヤシガニで、光るものや珍しいもので自分を飾り立てるのを好む。かつてマウイに足を奪われた因縁があり、彼の釣り針を持つ。本作のヴィランズの一人として、モアナとマウイの前に立ちはだかる。
トゥイ
モアナの父で、モトゥヌイの村長。過去に海で親友を失った経験から「珊瑚礁を超えてはいけない」という掟を厳守し、娘にもそれを求めている。海に出たいと願うモアナを叱るのは、彼女の身を案じてのことだが、最終的にはモアナの冒険を受け入れ、静かに見守る姿勢を見せる。
シーナ
モアナの母親は愛情深く芯の強い女性で、娘を心配しつつも、航海に出たいモアナの気持ちを尊重し、静かに背中を押します。
テ・フィティ
命を創造した女神で、島や生命を生み出した存在。マウイに「心」を奪われたことで、溶岩の悪魔テ・カァに変貌し、世界に闇を広げるようになる。
みんなの疑問
別の島を探しに行くのは家族全員?
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ポリネシア人がモデルならば、基本的に家族で移動
ポリネシア人はアジアから移動してきた人。現在の中国南東部か台灣のあたりから南に移動した人達が、フィリピンの島々を南下して、ソロモン群島を経て太平洋の島々にたどり着いたと、現在の人類学者は考えています。そしてトンガやサモアには、今から約三千年前に人が住んでいたことがラピタ土器の発見で証明されています。
(出典:ハワイ州観光局公式ラーニングサイト)
本作は、ポリネシア諸島をモデルにした架空の世界が舞台とされ、ポリネシア文化や開拓の歴史にも重なる。モアナが海に出るのは、古代ポリネシア人が数百年の停滞を経て再び海に旅立つ歴史と重なり、紀元前950年から紀元1世紀頃を舞台にしていると可能性が高い。
また、彼らが移動を繰り返した理由は、島の人口が限界を超えたためではないだろうか。島での競争に敗れた人々がリスクを承知で新たな島を目指し、家族単位で移動したと推測される。ニュージーランドやハワイは広い面積を持つため持続可能でしたが、絶海の孤島イースター島では限られた資源の中で人口が飽和し、環境破壊に至ったと考えられる。
モアナは◯んでいる!?
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モアナが死んでいるのではなく、「半分神様」である可能性が高い
死んでいる場合は村人たちと話せていることに矛盾が生じる。そのため、生きながら半分神としての力を有していると考えることが妥当。
マウイがそうであったように、元々は人間として生まれながら、神に選ばれた瞬間に半分神様になったと考えられる。
海に選ばれた
物語の冒頭、モアナは幼い頃に海に「選ばれ」ており、波が彼女に反応して遊ぶシーンがある。海が意思を持ち、特定の人物に特別な役割を託すというのは、ポリネシア神話における神々の行動に近い。
ポリネシア神話の英雄像に合致
ポリネシア神話では、英雄は神々の血を引くことが多く、その力を用いて偉業を成し遂げる。モアナも、マウイという半神との冒険や、自然と調和する能力、そして人類全体に恩恵をもたらす行動を通じて、神話的な英雄像と重なる。
ハワイの言い伝えを元にした作品?
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ハワイではなく、オセアニアのサモア
「半神マウイ」の由来は、ハワイ・マウイ島
本作で監督を務めたジョン・マスカーとロン・クレメンツの2人は、2012年にフィジー、サモア、タヒチへ取材に行ったことが明らかになっている。そこで、南太平洋の人々と会いその文化を学んだことがこの作品にも反映されているようだ。
モアナの意味は、ハワイ語の”太平洋”
ヨーロッパのいくつかの国で「モアナ」は既に商標として使用されていた。そのため、スペインではバイアナ、イタリアではオセアニアに変更され、主役の名はヴァイアナとされた国もある。
裏設定
- 他作品のオマージュ
- 隠れミッキー
- ラロタイは冥土
他作品のオマージュ
リトル・マーメイド
🎬マウイが「俺のおかげさ」を歌うシーン
・「フランダー(魚)」が登場する
アラジン
🎬タマトアの背中
・魔法のランプが乗っている
シュガーラッシュ
🎬エンドロール
・ラルフ(主人公)が描かれたタパが登場する
アナと雪の女王
🎬モトゥヌイの島
・「マシュマロウ」に似た生き物のタパが登場する
🎬モアナが航海に出るために荷物をまとめるシーン
・「オラフ」に似た人参と2本の木の枝が登場する
🎬タマトアのシーン
・「スヴェン(トナカイ)」がマウイが一瞬だけ変身するトナカイとして登場する
ベイマックス
🎬カカモラ
・ベイマックスデザインのカカモラが登場する
ズートピア
🎬タマトアが住む魔物の国・ラロタイ
・「フラッシュ(ナマケモノ)」が、紫のお面をかぶった魔物としてモアナに襲いかかる
その他
🎬モトゥヌイの島
・「ジョンとロン(実際の監督)」に似た人物のタパが登場する
(Wikipediaより)
隠れミッキー
🎬ベビー・モアナがテ・フィティの心を見つけるシーン
・海の泡がミッキーの形をしている
ラロタイは冥土
ラロタイは表の設定では「魔物の国」だが、裏設定では「冥界」になっている。
映像特典あり
クイズ
- 問題1
- 問題2
監督がこの作品で伝えたかったこととして、以下の空欄に当てはまる語句として最も適切なものはどれか。
「この映画で伝えたいことは、傷つき悩み迷った時にも、( )に従って生きてほしいということです。」
- 海の音
- 父の忠告
- 先人の教え
- 自分の心の声
- おばあちゃんのアドバイス
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解答)4.自分の心の声
解説)本作の監督を務めたジョン・マスカーとロン・クレメンツのコメントは以下の通り。
人は誰もが計り知れない可能性を持っています。
でも、勇気を出して一歩踏み出しても、大きな壁にぶち当たった時には、
葛藤したり自信を失ったりします。
この映画で伝えたいことは、傷つき悩み迷った時にも、
自分の心の声に従って生きてほしいということです。
私たちの誰もが、モアナなのです。(公式HPより)
プロデューサーのメッセージで、以下の空欄に当てはまる語句として最も適切なものはどれか。
「いま、世界の均衡が崩れていく時代において( )との関わり方がとても大切になっています。」
- 家族
- 自然
- 友達
- 動物
- ライバル
正解をみる
解答)2.自然
解説)本作のプロデューサーを務めたオスナット・シューラーのコメントは以下の通り。
いま、世界の均衡が崩れていく時代において
自然との関わり方がとても大切になっています。
特に、海は世界をつなぎ、たくさんの恵みを与えてくれる存在です。
だから私たちは、海に優しく語りかけ、愛情を持って接していくのです。(公式HPより)
モアナと伝説の海 ディズニーゴールド絵本
モアナと伝説の海
(オリジナル・サウンドトラック)