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【 DeepFaceLab 使い方 】5STEPで解説!初心者でも簡単

【DeepFaceLabの使い方】5STEPで解説!初心者でも簡単
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DeepFaceLab 使い方 とは?話題のAI顔交換アプリの基本

「DeepFaceLab」という言葉を聞いたことがありますか?これは、AI(人工知能)の技術を使って、動画に映っている人物の顔を、別の人物の顔に違和感なく入れ替えることができる無料のソフトウェアです。

いわゆる「ディープフェイク動画」を作成するための代表的なツールとして知られており、専門的な知識がなくても、手順に沿って操作すれば誰でも顔交換動画を作ることが可能です。この記事では、専門用語をできるだけ使わず、パソコンが苦手な方でも分かるようにDeepFaceLabの使い方をゼロから解説していきます。

DeepFaceLabでできること

DeepFaceLabの最も基本的な機能は、動画内の顔を入れ替えることです。例えば、以下のようなことが可能です。

  • 映画の登場人物の顔を自分の顔に入れ替えてみる
  • 友人や家族の顔を入れ替えた面白い動画を作成する
  • 過去の映像の解像度を上げる(顔の部分のみ)

アイデア次第で様々な面白いコンテンツを生み出す可能性を秘めています。

注意!倫理的な利用を心がけよう

DeepFaceLabは非常に強力なツールですが、その技術を悪用すれば、偽情報の拡散や名誉毀損など、他人に深刻な迷惑をかける可能性があります。

作成した動画を公開する際は、必ず関係者の許可を取り、法律や倫理を守って利用することを絶対に忘れないでください。あくまで個人や身内で楽しむ範囲での利用を強く推奨します。

始める前にチェック!DeepFaceLabに必要なPCスペック

DeepFaceLabは、高度なAI計算を行うため、ある程度のパソコンの性能(スペック)が求められます。特に、快適に作業を進めるためには、高性能なグラフィックボード(GPU)が重要になります。

最低限必要なスペック(CPU版)

グラフィックボードを搭載していないパソコンでも、「CPU版」のDeepFaceLabを使えば動作させることは可能です。しかし、AIの学習に非常に長い時間がかかる(数日から数週間)ため、あまり現実的ではありません。お試しで動かしてみたい方向けです。

  • OS: Windows 10/11 (64bit)
  • CPU: Intel Core i5 / AMD Ryzen 5 以上
  • メモリ: 8GB以上

快適に使うための推奨スペック(GPU版)

DeepFaceLabの性能を最大限に引き出すには、NVIDIA社のグラフィックボード「GeForce」シリーズが搭載されたパソコンが強く推奨されます。

  • OS: Windows 10/11 (64bit)
  • CPU: Intel Core i7 / AMD Ryzen 7 以上
  • メモリ: 16GB以上
  • GPU: NVIDIA GeForce RTX 3060 / RTX 4060 以上(VRAM 8GB以上が望ましい)

GPUの性能が高ければ高いほど、AIの学習時間が劇的に短縮されます。

【5ステップで解説】DeepFaceLabの基本的な使い方

ここからは、実際にDeepFaceLabを使って顔交換動画を作成する手順を5つのステップに分けて解説します。操作は基本的に、用意されたファイルをクリックしていくだけなので、順番に真似してみてください。

ステップ1:DeepFaceLabのダウンロードとインストール

まずはDeepFaceLab本体をパソコンに導入します。

  1. 公式サイトからダウンロード: Googleなどで「DeepFaceLab」と検索し、GitHubなどの公式サイトを見つけます。
  2. バージョンの選択: お使いのパソコンに合ったバージョンをダウンロードします。NVIDIAのGPUを搭載している場合は「NVIDIA」、AMDのGPUなら「AMD」、どちらもなければ「CPU」と書かれたリンクを選びましょう。
  3. インストール(解凍): ダウンロードしたファイルは圧縮されているので、解凍ソフトで解凍します。解凍して出てきたフォルダがDeepFaceLabの本体です。このフォルダを分かりやすい場所(デスクトップなど)に置いておきましょう。

ステップ2:素材の準備(動画と顔写真)

次に、顔を入れ替えるための元となる動画素材を準備します。

  1. workspaceフォルダを開く: 先ほど解凍したDeepFaceLabのフォルダの中に、「workspace」という名前のフォルダがあります。ここが作業場所になります。
  2. 動画ファイルを入れる:
    • data_src.mp4: 入れ替えたい顔が映っている動画(例: 俳優の動画)をこの名前に変更して入れます。
    • data_dst.mp4: 顔の土台となる動画(例: 自分の動画)をこの名前に変更して入れます。
  3. 動画から顔画像を抽出する: DeepFaceLabのフォルダに戻り、以下のファイルを順番にダブルクリックして実行します。
    • 2) extract images from video data_src
    • 3) extract images from video data_dst
    • 4) data_src faceset extract
    • 5) data_dst faceset extract
    これにより、workspaceフォルダ内に顔写真が自動で大量に生成されます。不要な写真(横顔や不鮮明なもの)は手動で削除すると、完成のクオリティが上がります。

ステップ3:AIモデルのトレーニング(学習)

ここが最も重要で、最も時間がかかる工程です。2種類の顔の特徴をAIに学習させていきます。

  1. トレーニングの開始: DeepFaceLabのフォルダにある「6) train Quick96」(数字や名前はバージョンで多少異なります)などのtrainで始まるファイルを実行します。
  2. 学習の進捗を確認: 実行すると黒い画面とプレビューウィンドウが表示されます。プレビューでは、AIが顔を学習していく様子をリアルタイムで確認できます。最初はぼやけていますが、時間が経つにつれて徐々に鮮明になっていきます。
  3. 学習を止めるタイミング: プレビューを見て、顔がある程度きれいに再現できるようになったら、プレビューウィンドウを選択した状態でキーボードの「Enter」キーを押して学習を終了・保存します。学習時間(イテレーション数)は長ければ長いほど品質が向上しますが、まずは数時間〜1日程度を目安に試してみましょう。

ステップ4:トレーニング済みモデルで顔を変換

学習させたAIモデルを使って、実際に動画の顔を入れ替えていきます。

  1. 変換の実行: DeepFaceLabのフォルダにある「7) merge Quick96」などのmergeで始まるファイルを実行します。
  2. プレビューで確認・調整: 動画のプレビュー画面が表示され、顔が入れ替わった状態を確認できます。キーボードのキー操作で、顔の境界線のぼかし具合や色の調整などが可能です。納得のいく設定を見つけましょう。
  3. 変換の完了: プレビュー画面を閉じると、変換処理が自動で始まります。

ステップ5:動画ファイルとして出力

最後に、変換したフレームを1つの動画ファイルにまとめます。

  1. 動画の書き出し: DeepFaceLabのフォルダにある「8) merged to mp4」などのファイルを実行します。
  2. 完成: 処理が終わると、workspaceフォルダ内に「result.mp4」という名前で、顔が入れ替わった完成動画が保存されています。

クオリティを上げるための3つのコツ

より自然で高品質なディープフェイク動画を作るためには、いくつかのコツがあります。

コツ1:質の高い素材を用意する

AIの学習元となる顔素材の質は、完成度に直結します。正面を向いていて、影が少なく、解像度の高い映像や写真を用意することが重要です。また、入れ替える顔(data_src)と土台となる顔(data_dst)の顔の向きや表情が似ている素材を集めると、より自然な仕上がりになります。

コツ2:十分なトレーニング時間を確保する

AIの学習時間は、クオリティを左右する最も大きな要因です。数時間の学習でもある程度の変換は可能ですが、違和感をなくすためには、数十時間、場合によっては数百時間の学習が必要になることもあります。パソコンのスペックと相談しながら、できるだけ長く学習させてみましょう。

コツ3:変換時の設定を調整する

ステップ4の変換(Merge)作業では、様々なパラメータを調整できます。特に、顔の輪郭をぼかして馴染ませる「Blur」や、肌の色合いを調整する「Color」は重要です。プレビュー画面で色々試しながら、最も自然に見える設定を探求してみてください。

よくある質問(Q&A)

最後に、初心者がつまずきやすい点についてまとめました。

Q. エラーが出てしまう場合はどうすればいい?

A. 最も多い原因は、パソコンのスペック不足(特にGPUのVRAM不足)です。また、ファイル名やフォルダの階層を間違えているケースもあります。もう一度、手順に間違いがないか確認してみてください。

Q. 学習にはどれくらいの時間がかかりますか?

A. パソコンのスペックと目指すクオリティによって大きく異なります。高性能なGPU(例: RTX 4080)を使えば数時間である程度の品質になりますが、一般的なGPUでは数十時間〜数日かかることも珍しくありません。

Q. スマートフォンでも使えますか?

A. 残念ながら、DeepFaceLabはWindowsのパソコンで動作するソフトウェアであり、スマートフォンでは使用できません。

まとめ

この記事では、DeepFaceLabの基本的な使い方を、ダウンロードから動画作成までの5つのステップに分けて解説しました。

  1. ダウンロードとインストール
  2. 素材の準備と顔の抽出
  3. AIモデルのトレーニング(学習)
  4. モデルを使った顔の変換
  5. 動画ファイルとして出力

最初は難しく感じるかもしれませんが、一つ一つの手順はファイルをクリックしていくだけです。この記事を参考に、ぜひAIによる顔交換動画の作成にチャレンジしてみてください。

繰り返しになりますが、この技術は非常に強力です。作成したコンテンツの取り扱いには十分注意し、必ず倫理的な範囲で楽しむようにしましょう。

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