【 Scenebuilder 】Veoの編集が変わる！トリミング・並び替えをマスター

Scenebuilder に焦点を当て、その使い方と活用法を徹底的に解説します。この記事を読めば、Scenebuilderをマスターし、あなたの動画制作のクオリティを一段階引き上げることができます。

Scenebuilder とは？

Scenebuilder とは、Veoプロジェクト内で生成した複数の動画クリップ（カット）を、一つの連続した動画にまとめ上げるための編集機能です。いわば、動画制作における「編集室」のような役割を果たします。

従来、AIで生成した短いクリップを繋ぎ合わせるには、別途動画編集ソフトが必要でした。しかし、Veoに搭載されたScenebuilderを使えば、生成から編集までをシームレスに行うことができ、制作効率が飛躍的に向上します。

Scenebuilder の三大機能！これだけは押さえよう

Scenebuilderには様々な機能がありますが、まずは基本となる3つの主要な機能をマスターしましょう。

機能	概要
① トリミング	生成した動画クリップの不要な部分をカットし、長さを調整する機能。
② Keyframe（キーフレーム）保存	動画内のお気に入りの瞬間を静止画として保存し、再利用できる機能。
③ 並び替え	複数の動画クリップの順番を自由に入れ替える機能。

① トリミング：動画のテンポを自在に操る

生成した動画には、「もう少し短くしたい」「この部分だけを使いたい」といった調整が必要になることがよくあります。Scenebuilderのトリミング機能を使えば、タイムライン上でクリップの両端をドラッグするだけで、直感的に動画の長さを調整できます。

これにより、動画全体のテンポ感をコントロールし、視聴者を飽きさせない緩急のあるストーリー展開を創り出すことが可能です。ただし、現時点では動画の途中を切り取る「分割」機能はないため、クリップの前後の調整が主な使い方となります。

② Keyframe保存：最高の瞬間を資産にする

「このカットのこの表情が最高！」「この構図を別の動画でも使いたい」と感じることはありませんか？そんな時に役立つのがScenebuilderのKeyframe保存機能です。

タイムライン上で保存したい瞬間に再生バーを合わせ、「フレームをアセットとして保存」を選択するだけ。その一コマが画像として保存され、いつでも参照したり、新たな動画生成のベース（Image to Video）として活用したりできます。これにより、作品全体の世界観やキャラクターの一貫性を保ちやすくなるという大きなメリットがあります。Scenebuilderは、単なる編集ツールに留まらず、あなたのクリエイティブな資産を蓄積する場所にもなるのです。

③ 並び替え：ストーリーを再構築する

Scenebuilderの最も強力な機能の一つが、この並び替え機能です。複数の動画クリップをタイムラインに追加した後でも、ドラッグ＆ドロップという簡単な操作で、自由にその順番を入れ替えることができます。

これにより、当初の想定とは異なるストーリーを試したり、より効果的な物語の流れを模索したりと、編集段階で創造性を最大限に発揮できます。不要になったクリップは、その場で簡単に削除することも可能です。Scenebuilderを使いこなすことで、あなたは映像の「語り部」として、より巧みに物語を紡ぐことができるようになるでしょう。

Scenebuilder を使う上での注意点

非常に便利なScenebuilderですが、一つだけ注意点があります。それは、Scenebuilderがプロジェクト単位で機能するという点です。

つまり、あるプロジェクトのScenebuilder内で編集できるのは、そのプロジェクト内で生成された動画クリップのみです。別のプロジェクトで作成したクリップを、現在のScenebuilderに持ち込んで編集することはできません。壮大な作品を作る際は、あらかじめ一つのプロジェクト内で計画的に素材を生成していくことが重要です。