Wan 2.5は、2026年10月15日時点でモデルの重みが公開されておらず、ローカルPCでは動かせません。使えるのはAlibaba CloudのAPI(モデル名 wan2.5-t2v-preview/wan2.5-i2v-preview)です。
手元のGPUで動かしたい場合は、重みが公開されているWan2.2(TI2V-5BはVRAM 24GB以上、例 RTX 4090)かWan2.1 T2V-1.3B(VRAM 8.19GB)を使います。
「Wan 2.5 ローカル」で調べている方向けに、Wan 2.5を自分のPCで動かせるのか、動かせない場合はどのWanをローカル導入すればよいのかを、公式リポジトリと公式APIドキュメントの記載だけでまとめました。必要スペック(VRAM)、インストール手順、エラー対処、FAQの順に読めます。
2026年10月16日追記:Wan 3.0 は2026年10月13日に Higgsfield で使えるようになりました(Higgsfield Changelog)。2026年10月16日時点で、公式の GitHub(Wan-Video)と Hugging Face(Wan-AI)に Wan 3.0 の重みは公開されておらず、Wan 3.0 もローカルでは動かせません。ローカルで動かせるのは、この記事で手順を説明している Wan2.2・Wan2.1 です。
Wan 2.5はローカルで動かせるか|バージョン別の早見表
| バージョン | 重みの公開 | 使い方 | 必要VRAM(公式) |
|---|---|---|---|
| Wan 2.5 | 非公開 | API(Alibaba Cloud) | ローカル不可 |
| Wan 2.6・2.7 | 非公開 | API(Alibaba Cloud) | ローカル不可 |
| Wan2.2 TI2V-5B | 公開(Apache 2.0) | ローカル・ComfyUI | 24GB以上 |
| Wan2.2 A14B | 公開(Apache 2.0) | ローカル・ComfyUI | 80GB以上(単体GPU) |
| Wan2.1 T2V-1.3B | 公開(Apache 2.0) | ローカル・ComfyUI | 8.19GB |
確認日: 2026年10月15日。重みの有無はWan-VideoのGitHubとWan-AIのHugging Faceの公開モデル一覧で確認しました。一覧にあるのはWan2.1・Wan2.2系(Animate・S2V・VACEなどを含む)で、Wan 2.5・2.6・2.7はありません。VRAMは各リポジトリのREADMEの記載です。
Wan 2.5の公式仕様(API版)
Wan 2.5はAlibaba Cloud Model StudioのAPIで提供されています。公式APIドキュメントに書かれている主な仕様は次のとおりです。
| 項目 | Wan 2.5(API) |
|---|---|
| モデル名 | wan2.5-t2v-preview(テキスト→動画)/wan2.5-i2v-preview(画像→動画) |
| 解像度(テキスト→動画) | 480p・720p・1080p(既定は1920×1080) |
| 動画の長さ(テキスト→動画) | 5秒または10秒(既定5秒) |
| 音声 | 既定で音声付き。WAV・MP3の音声ファイル(3〜30秒)を指定することも可能 |
| プロンプト | 最大1,500文字 |
出典: Alibaba Cloud Model Studio Text-to-video API・Image-to-video API(2026年10月15日確認)。利用にはAlibaba CloudのアカウントとAPIキーが必要で、料金は解像度と秒数で決まります(最新の単価は公式の料金ページで確認してください)。
ローカルで動かすならWan2.2|必要スペック
ローカル導入の本命はWan2.2です。公式のWan2.2リポジトリによると、2025年7月28日に推論コードと重みが公開され、同日にComfyUIとDiffusersにも対応しました。モデルごとの目安は次のとおりです。
| モデル | できること | 解像度 | 単体GPUの目安 |
|---|---|---|---|
| TI2V-5B | テキスト・画像→動画 | 720P(1280×704)24fps | VRAM 24GB以上(例 RTX 4090) |
| T2V-A14B | テキスト→動画 | 480P・720P | VRAM 80GB以上 |
| I2V-A14B | 画像→動画 | 480P・720P | VRAM 80GB以上 |
| S2V-14B | 音声→動画 | 480P・720P | VRAM 80GB以上 |
TI2V-5BのVRAM 24GBは、後述のメモリ節約オプション(–offload_model True –convert_model_dtype –t5_cpu)を付けた場合の公式の記載です。80GB以上のGPUならこのオプションを外して速く回せます。PyTorchは2.4.0以上が必要です。
VRAMが24GBに届かない場合は、Wan2.1のT2V-1.3Bが候補です。公式READMEでは必要VRAMが8.19GBで、RTX 4090なら5秒の480P動画を約4分で生成できると書かれています。720Pも出せますが、安定するのは480Pです。
Wan2.2のローカル導入手順(インストールから生成まで)
公式READMEのコマンドをそのまま並べています。ここではVRAM 24GBで動くTI2V-5Bを例にします。
git clone https://github.com/Wan-Video/Wan2.2.git
cd Wan2.2pip install -r requirements.txtPyTorchは2.4.0以上にしておきます。flash_attn のインストールで失敗する場合は、ほかのパッケージを先に入れ、flash_attn を最後に入れます(公式READMEの注意書き)。
pip install "huggingface_hub[cli]"
huggingface-cli download Wan-AI/Wan2.2-TI2V-5B --local-dir ./Wan2.2-TI2V-5Bpython generate.py --task ti2v-5B --size 1280*704 --ckpt_dir ./Wan2.2-TI2V-5B --offload_model True --convert_model_dtype --t5_cpu --prompt "A cat walking on the beach at sunset"画像から動画にする場合は –image に画像のパスを足します。TI2Vの720Pは 1280*704 か 704*1280 を指定します(1280*720 ではありません)。
コマンドを使わずに画面で操作したい場合は、ComfyUIの公式チュートリアル(ComfyUI Wan2.2)で使い方が案内されています。
よくあるエラーと対処
| 症状 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| Hugging FaceにWan 2.5が見つからない | 重みが公開されていない | Wan2.2を使うか、APIで使う |
| CUDA out of memory | VRAM不足 | –offload_model True –convert_model_dtype –t5_cpu を付ける |
| flash_attn が入らない | ビルドに失敗 | ほかを先に入れ、flash_attn を最後に入れる |
| 720Pの指定でうまく動かない | TI2Vの720Pの寸法が違う | 1280*704 または 704*1280 を指定 |
| 1.3Bの720Pが不安定 | 720Pの学習量が少ない | 480Pで生成する |
Wan 2.5(API)とWan2.2(ローカル)の選び方
- 1080pや10秒の動画、音声付きの動画が必要 → Wan 2.5(API)
- 手元のGPUで回数を気にせず試したい・データを外に出したくない → Wan2.2(ローカル)
- VRAMが24GB未満 → Wan2.1 T2V-1.3B(480P)か、クラウドGPUでWan2.2
よくある質問
- Wan 2.5はローカルで動かせますか?
2026年10月15日時点では動かせません。Wan-VideoのGitHubとWan-AIのHugging FaceにWan 2.5の重みは公開されておらず、Alibaba CloudのAPI(wan2.5-t2v-preview/wan2.5-i2v-preview)での提供です。
- 自分のGPUでWan2.2は動きますか?
公式READMEでは、TI2V-5BがVRAM 24GB以上(例 RTX 4090)、A14B系とS2V-14Bが単体GPUでVRAM 80GB以上です。24GB未満ならWan2.1 T2V-1.3B(VRAM 8.19GB)が目安になります。
- Wan 2.6やWan 2.7もローカルで使えますか?
2026年10月15日時点では、どちらも重みは公開されておらず、APIでの提供です。ローカルで使えるWanはWan2.1とWan2.2の系統です。
- ローカルのWan2.2は商用利用できますか?
Wan2.2のモデルはApache 2.0ライセンスで、公式READMEには生成したコンテンツに対して権利を主張しないと書かれています。ただし、法令に反する使い方などは禁止されているため、ライセンス全文を確認してから使ってください。
ローカルで動く動画生成AIの導入ガイド
同じ型(必要スペック・導入手順・エラー対処)で、ほかのモデルのローカル導入もまとめています。まずは画像から動画を作るStable Video Diffusion ローカル導入、Wanの前世代はWan2.1 ローカル環境構築、別系統ならHunyuanVideo ローカル導入が参考になります。







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