Atlassian MCP は、Jira・Confluence などの Atlassian Cloud のデータを AI ツールから読み書きするための、Atlassian 公式のクラウド型 MCP サーバーです。新しく設定するときの接続先は https://mcp.atlassian.com/v2/mcp です。
Claude Code はコマンド1行で追加してから /mcp でサインインし、Codex も codex mcp add の1行で追加できます。ChatGPT・Claude・Cursor・VS Code(GitHub Copilot)にも対応しています。
MCP(Model Context Protocol)は、AI ツールが外部のサービスのデータに使う人の権限の範囲内で、決まった手順でつながるための共通の取り決めです。Atlassian MCP を入れると、AI に「この課題の状況は?」と聞くだけで、AI が Jira や Confluence を読みにいきます。
「Atlassian MCP 使い方」「Jira MCP 設定」で調べている方向けに、Atlassian 公式の GitHub リポジトリ(atlassian/atlassian-mcp-server)の README、公式のセットアップガイド、2026年10月6日の Atlassian と OpenAI の提携の発表に書かれていることと、OpenAI の Codex 変更履歴で確かめたことだけをまとめました。
Atlassian MCP でつなげる製品と認証方式
| 製品 | できること(例) | OAuth 2.1(ブラウザでサインイン) | API トークン |
|---|---|---|---|
| Jira | 課題の検索・要約・作成・更新 | ○ | ○ |
| Confluence | ページの要約・作成・スペースの確認 | ○ | ○ |
| Jira Service Management | 読み取り・書き込み | ― | ○(トークンのみ) |
| Bitbucket Cloud | リポジトリの読み取り・書き込み | ○ | ○ |
| Loom | 録画の検索・要約 | ○ | ○ |
| Compass | コンポーネントの作成・依存関係の確認 | ○(OAuth のみ) | ― |
| Goals・Projects・Teams など | 目標や案件の状況の確認 | ○ | ○ |
確認日: 2026年10月20日。出典は atlassian/atlassian-mcp-server の README です。どの製品も、使う人がもともと Atlassian 上で見られる範囲のデータにしか触れません。
Atlassian MCP の設定方法(クライアント別)
| 使うツール | 設定のしかた |
|---|---|
| Claude Code | ターミナルで claude mcp add --transport http atlassian https://mcp.atlassian.com/v2/mcp を実行し、セッションの中で /mcp を開いてサインイン |
| Codex(CLI) | ターミナルで codex mcp add atlassian --url https://mcp.atlassian.com/v2/mcp を実行 |
| Codex デスクトップアプリ | Plugins または Connectors から「Atlassian Rovo」を入れる |
| Claude デスクトップアプリ | Settings → Extensions → Browse extensions → Plugins で「Atlassian」を検索して入れる |
| VS Code(GitHub Copilot) | 拡張機能ビューで @mcp Atlassian を検索して Install |
| Cursor | Cursor Marketplace の Atlassian プラグインで「Add to Cursor」 |
| ChatGPT・その他 | README の「Add to ChatGPT」ボタン、またはサーバーの URL https://mcp.atlassian.com/v2/mcp を指定 |
Claude Code の場合
claude mcp add --transport http atlassian https://mcp.atlassian.com/v2/mcp追加したあと Claude Code のセッションを開き、/mcp を実行するとブラウザで Atlassian のサインイン画面が開きます。Claude Code のほかの更新はClaude Code の最新アップデート内容まとめで紹介しています。
Codex(CLI)の場合
codex mcp add atlassian --url https://mcp.atlassian.com/v2/mcpCodex の CLI では、起動中のターミナルから /mcp login <名前> で MCP サーバーにサインインすることもできます(0.161.0 から)。版ごとの変更はCodex の最新アップデート内容まとめをご覧ください。
探す手間を減らす設定(AGENTS.md)
公式の README では、AI への指示を書いておくファイル AGENTS.md に Jira のプロジェクトキー・Confluence のスペース ID・サイトの URL・検索の上限件数(例として10件)を書いておくと、AI が毎回それらを探しにいく呼び出しが減ると案内されています。
使う前に必要なもの
- Jira・Confluence・Jira Service Management・Bitbucket・Compass のどれかを使っている Atlassian Cloud のサイト
- OAuth 2.1 のサインインを済ませるためのブラウザ(画面のない環境では API トークン)
- デスクトップ版のアプリや自作のクライアントからローカルの中継(mcp-remote)を使う場合は Node.js v18 以上
料金(Rovo クレジットの消費)
公式のセットアップガイドでは、AI ツールが MCP 経由でデータを取りにいくたびに Rovo クレジットを消費すると書かれています。このクレジットは、組織の Rovo Chat・Studio・エージェントなどと同じ共有の枠から引かれます。取り出すデータが多いほど、また複雑な問い合わせほど多く消費します。
プランごとの上限や、上限に近づいたときの扱いは、Atlassian の「Rovo usage limits」のページに案内されています。この記事では金額や回数は書いていません。
管理者が確認しておくこと
- Jira の削除と管理の操作(
delete_jira・manage_jira)は初期状態で無効で、管理者が有効にするまで使えない - API トークンでの接続は、組織の管理者が Atlassian Administration → Rovo → Rovo MCP server → Authentication で有効にする必要がある(Jira Service Management は API トークンでしか使えない)
- Rovo MCP server の設定画面で、接続してよい外部の AI ツールやドメインを追加・ブロックできる
- ツールが使われるたびに組織の監査ログに記録される。IP 許可リストを使っている組織では、MCP 経由の操作にも同じ制限がかかる
Atlassian と OpenAI の提携(2026年10月6日)
Atlassian は2026年10月6日、OpenAI との提携を発表しました。発表に書かれている内容は次のとおりです。
- OpenAI のモデルが、Atlassian の AI 機能「Rovo」と Atlassian のプラットフォーム全体で使われている
- ChatGPT と Codex は、MCP と Atlassian のプラグインで Jira・Confluence・Bitbucket などの業務データにつなげられる
- AI エージェントの作業を Jira の課題にひもづけ、人のレビューを中心に置く。Atlassian の開発生産性のサービス「DX」と組み合わせて、Codex などが開発の速さ・サイクルタイム・チームの状態にどう効いているかを見られる
- Atlassian 社内では3,000人を超える開発者が、ChatGPT Enterprise 経由で Codex を使っている
あわせて、AI エージェントが課題を引き受けてテストを実行し、作業の履歴をチームのボードに戻す仕組みや、人の確認をはさんだ複数エージェントの連携を設計中だとしています。これらは発表の時点では今後の予定です。OpenAI のモデルの退役や後継についてはGPT-5.5・GPT-4o の廃止日一覧にまとめています。
つながらないときの対処
| 症状 | 対処 |
|---|---|
| 古い接続先(/v1/sse)を使っている | 公式の README で、旧 SSE の接続先は2026年6月30日でサポート終了と案内されていた。/v2/mcp に書き換える(v1 の /v1/mcp は README 上まだ使えるが、新しく設定するなら v2) |
| v2 に切り替わってからサインインできない | クライアントに保存されている接続用の認証情報(client ID や .well-known の情報)を消してからやり直す |
| Jira Service Management のツールが出てこない | API トークンでしか使えない。管理者が API トークンでの接続を有効にしているか確かめる |
| Bitbucket のワークスペースが選べない | ワークスペースが組織にひもづいていないと選べない |
| MCP ゲートウェイ(中継の仕組み)経由で、すべてのツールを最初から並べたい | https://mcp.atlassian.com/v2/mcp?tools=all を接続先にする |
よくある質問
- Atlassian MCP は無料で使えますか?
MCP の接続そのものの料金は公式のページに書かれていませんが、MCP 経由の呼び出しは組織の Rovo クレジットを消費すると公式のセットアップガイドに書かれています。プランごとの上限は Atlassian の「Rovo usage limits」のページで確かめてください。
- Claude Code から Jira を操作できますか?
できます。
claude mcp add --transport http atlassian https://mcp.atlassian.com/v2/mcpで追加し、セッションの中で/mcpを開いてサインインすると、Jira の課題の検索・作成・更新を頼めます。- Codex や ChatGPT でも使えますか?
使えます。Codex の CLI は
codex mcp add atlassian --url https://mcp.atlassian.com/v2/mcp、Codex のデスクトップアプリは Plugins または Connectors の「Atlassian Rovo」から入れます。ChatGPT も公式の対応クライアントに入っています。- Jira の課題を AI に消されることはありませんか?
Jira の削除の操作(
delete_jira)は初期状態で無効で、組織の管理者が有効にしない限り使えません。また、使う人がもともと持っている権限の範囲でしか操作できません。
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